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2004年04月 アーカイブ

2004年04月30日

誰がやる?

連休初日。
話題のCASSHERNを鑑賞。

新造人間キャシャーンといえば、第二次ベビーブーマの男性が何かしらの形で見てるはず。
僕も同様で、予告編を上のWebで見て、「こりゃ映画館いかんと」と思ってました。

しかし。映画館へ行って気づいたんだけど、

「んー、なんか白い全身タイツでー...なんか犬みたいのつれてるよね...」

位のあいまいな記憶。自信なし。

でも、幼児期の僕が絶大な影響を受けた勧善懲悪ヒーローに、20年ぶり位に再会するわけで。
20年たって僕も仕事をする社会人になり、
キャシャーンも激変する映像環境/社会状況で、その立ち居地を変えてるはず。
だから「お互い年をとったけど、最近どうしてる?」みたいな気分だった。

で鑑賞。

ともかく、映像はすごいことになってる。
CGを駆使しまくって、「こんな世界だったか?」という位、近未来アジアの仮想的景観を構築してる。
スタイリッシュ(て表現が適切な感じ)で、サイバーパンクでありながら、ちょっとゴシックも入ってる。
ただし、緊張感の強い尖った絵がずーーーっと続くので、一息つけるポイントがない。
この構成、なんか変だなぁ。と思ったら、監督は紀里谷和明。うただの旦那っすね。
いわれてみれば、Video Clipのような、見るものを集中させるよう意図された映像だわ。
ただ、5分くらいのVCならいいんだけど、150分はつらい。
スジを辿るのに、必要以上の集中が要求されました。そんな編集になってます。

で問題のスジなんだけど、
一言で言っちゃえば、やはり勧善懲悪的世界観はもうない。
で、キャシャーンというモチーフを使って、
第二次大戦期を想起させる帝国主義、軍国主義、植民地的世界観、人種差別、
大量虐殺、そして人体実験などが描かれている。
もーーー重い!暗い!!
少なくとも僕の知ってるキャシャーンはこんな重くないはずだ!!!
客観的に見て、海外の視聴者は、「シンドラーのリスト」のSF版と受け取るのではないかと。

ともあれ、キャシャーンと膨大な予算の力を借りて、
ここまで反戦メッセージを鮮明にした日本映画を、派手にブチ上げる意義はあるのかなぁ。
前述したとおり、第二次ベビーブーマはかなり見に来るだろうし、
広告的には恋愛映画の体裁を取ってる(下の写真がポスターになってる)ので、
teenagerも結構見に来るでしょう。
そういう前提で、実際には反戦メッセージを突きつける。
そんなすり替えをしてまで、今この反戦メッセージを示す必要があるのか?
そんなことして、自分色ついちゃっていいの?
どうなのよ?キャシャーン。

「キャシャーンがやらずに、誰がやる」

そう答えられそうな気がしました。

なんか蕎麦を食いにぷらっと入った料理屋で、
むちゃくちゃアジアンな創作料理を山ほど出されて、
それが意外とおいしかったりして。
そんな映画でした。

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  • Get up! (2004年04月17日 04:21)

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